キャリアコンサルタントの役割とは?利用するメリットと共に解説
転職する際、キャリアコンサルタントを利用しようと考える方は多いでしょう。その一方で「キャリアコンサルタントとは何をしてくれるのか?」「通常の人事担当者と何が違うのか」といった疑問を持っている方もいると思います。
キャリアコンサルタントには単に求職者と企業とをマッチングさせるだけでなく、さまざまな役割があります。本記事では、キャリアコンサルタントの仕事概要や役割、転職の際に利用するメリットを紹介するのでぜひご覧ください。
キャリアコンサルタントの役割や仕事内容とは?
はじめに、キャリアコンサルタントの役割や主な仕事内容について解説します。キャリアコンサルタントは転職アドバイザーと混同されがちです。しかし、前者はれっきとした国家資格であり仕事内容も異なるため気をつけましょう。
就職者の転職やキャリアアップをサポート
キャリアコンサルタントは労働者が自分にとって最適な環境で働けるよう、支援をする役割を担っています。2016年に国家資格となり、実務経験を積んだキャリアコンサルタントは技能士の資格を取得可能です。
キャリアコンサルタントは、労働者の就職や転職のサポートだけでなくキャリア構築のサポートも行います。以下のような悩みを相談可能です。
- 「現在の仕事が自分にあっていない気がする」
- 「今の職場でどのようにキャリアを築き、将来に活かすべきか知りたい」
そのため、キャリアコンサルタントは転職支援会社だけでなく、一般的な企業にも一定の需要があるといえるでしょう。
キャリアコンサルタントに求められる3つの役割
キャリアコンサルタントには、主に以下のような3つの役割が求められます。
- 相談者の悩みに寄り添うこと
- 相談者の希望をしっかりと聞くこと
- 相談者の現在のキャリアを確認したうえで希望をかなえるかどうかアドバイスすること
アドバイス力はもちろん、相談者の悩みや求める解決策の把握力も、キャリアコンサルタントには必要です。実績豊富なキャリアコンサルタントはとても聞き上手といわれています。転職に悩んでいる方はもちろんのこと、キャリア構築の方向に迷っている方も利用すると、悩みの解決策を見つけられます。
就職アドバイザーとキャリアコンサルタントの違い
キャリアコンサルタントと混同されがちな仕事に就職アドバイザーがあります。
就職アドバイザーは、転職支援企業などに所属して就職や転職のサポートをしてくれる職種です。資格はなく、転職支援企業で経験を積んだ社員などが務めるケースが多い傾向にあります。キャリアコンサルタントの資格を取得しながら、就職アドバイザーとして働く方もいます。
一方、キャリアコンサルタントの仕事は、転職や就職相談だけではありません。キャリア構築に関する相談や、アドバイスも行います。
キャリアコンサルタントは「仕事」に対してより幅広いアドバイスや相談を受け付ける仕事です。転職アドバイザーは、「転職活動」をする際に心強いサポーターになってくれます。
キャリアコンサルタントは転職活動以外でも頼りになる
近年、キャリアコンサルタントを常駐させる企業も増えています。
働き方が多様化した現在は、転職が珍しくなくなりました。多くの方に幅広いチャンスが与えられる一方で、キャリアをどう構築していいか悩む方が増えています。また、雇用のミスマッチも一昔前よりも増え、離職者の多さに悩む企業も珍しくありません。
キャリアコンサルタントを企業内に常駐させれば、従業員の相談環境を整え退職者を減らせます。企業と従業員どちらにもメリットがあるため、ぜひコンサルを雇用してみてはいかがでしょうか。
企業におけるキャリアコンサルタントの役割と雇用メリット
ここでは、企業におけるキャリアコンサルタントの役割と雇用のメリットについて解説します。キャリアコンサルタントの雇用を検討している方は、参考にしてください。
方向性を明確化しぴったりの人材を集められる
キャリアコンサルタントがいれば、求人をする際に求める人材のキャリアや方向性をより明確化しやすいでしょう。
「コミュニケーション能力が高い方」といった抽象的な求人は、注目を集めにくいです。キャリアコンサルタントの手助けを借り、業務に合った求人コンセプトを作成してもらいましょう。具体性がある求人作成のほうが、雇用のミスマッチが起きず欲しい人材を誘導しやすくなります。キャリアコンサルタントのアドバイスを求人に活かし、企業が求める人材を雇用しましょう。
人材を企業に定着させやすい
キャリア構築の方向ややり方に迷ったら、相談する相手が会社内にいれば心強いです。キャリアコンサルタントは、人材のお悩み相談窓口としての役割も果たせます。
例えば「今の会社では自分が求めるキャリアを構築できない」と、感じている社員がいるとしましょう。キャリア構築の相談をして、転職の必要がないと理解できれば離職を止められる確率は高まります。
現在は転職が珍しくなくなりましたが、短期間で転職を重ねると社員にとってもマイナスです。企業にとっても離職者が多ければ業務に支障が出るでしょう。キャリアコンサルタントを常駐させ、離職者が出るリスクを減らしてみてください。
入社後のヒアリングや研修も担当させられる
キャリアコンサルタントは国家資格なので、有資格者は専門知識をしっかり身につけています。ヒアリングや研修の責任者も任せられる方も多いため、創立したばかりの会社では重宝するでしょう。
人事に関する優秀な人材が集まらず悩んでいるところは、キャリアコンサルタントの派遣サービスを活用するのも手です。保険サービスを活用して人材を集め、教育を行えば、自社コンサルタントを育成できます。
歴史ある会社でも最新のニーズに合わせ研修をしたいなら、キャリアコンサルタントを雇用し知識や経験を取り込むのもおすすめです。
キャリアコンサルタントの役割相談なら採用の窓口に!
採用の窓口では、キャリアコンサルタントの資格を持つ転職アドバイザーが在籍しています。キャリアアップや自分が本当にやりたいことなど、求職者のニーズにあった採用方法を提案可能です。
人手不足が深刻化する現在、良い人材の採用は企業にとっても重大な使命といえます。キャリアコンサルタントの経験や実績が役立つシーンも多いでしょう。ぜひ一度、採用の窓口にご相談ください。
キャリアコンサルタントの役割は多岐にわたる!
本記事では、キャリアコンサルタントの役割や仕事内容などを紹介しました。キャリアコンサルタントは知識や経験が必要な国家資格です。転職や就職だけでなくキャリア構築など仕事に関するサポート全般を担っています。
これからも重要性は増してくると考えられている資格です。企業が有資格者を雇用するメリットも大きいため、コンサルタントを派遣してもらうサービスも人気を博しています。
採用の窓口には、キャリアコンサルタントの資格を持つ人材も豊富です。企業の採用戦略としてコンサルを雇い、採用を有利に進めてはいかがでしょうか。