人材紹介サービスの活用メリットは？デメリットや活用するコツも解説
採 用に力を入れたいけど、なかなか成果が出せていない企業もいるでしょう。効率的に成果を出す方法として、多くの企業で取り入れられている手法が、人材紹介サービスの活用です。
人材紹介サービスでは人材紹介会社に求める人物像を伝え、候補者を推薦し採用に結びつけます。本記事では人材紹介を利用するメリットや、導入すべき企業の特徴を解説します。
人材紹介サービス5つのメリット
人材紹介サービスを利用して、採用活動をするメリットは以下の5つです。
- 費用負担が少ない
- 求職者の選定や採用を代行できる
- 人材確保をスピーディーに行える
- 非公開で求人を出せる
- 企業の魅力を第三者から伝えられる
それぞれのメリットを、詳しく解説します。
① 費用負担が少ない
人材紹介サービスのメリットの1つ目は、費用負担が少ないことです。人材紹介サービスでは採用者の決定時のみ費用を支払う成功報酬型システムです。採用が決まらない場合は支払いがないため、余計な費用がかかりません。
工数をかけて人材を採用しても、早期退職するリスクはゼロではありません。多くの人材紹介サービスでは入社して、すぐに退職した場合の返金制度も利用できます。
早期退職でコストが無駄になるリスクを減らし、トータル費用の削減につなげましょう。
② 求職者の選定や採用を代行できる
人材紹介サービスを使うと、採用を代行できます。採用要件を満たしている求職者に絞り、選考を進められるでしょう。
特殊な職業や専門性の高い人材の採用は、選定が難航しがちです。人材紹介サービスを活用すれば、負担を軽減できます。
採用活動に関する以下の内容も、人材紹介サービスでは代行できます。
- 求人票の作成
- 応募書類の確認
- 面接対応
- 候補者のフォロー
採用企業側の担当者が忙しくて時間が取れないときも、採用活動を進められます。
③ 人材確保をスピーディーに行える
すぐに人材を確保したい場合に、スムーズに採用できる点もメリットです。転職サイトに求人情報を掲載した場合、申し込んでから掲載まで時間がかかる可能性があります。
採用ページを新たに作る場合は、1〜2ヶ月ほど時間がかかるリスクもあるでしょう。一方で、人材紹介サービスは契約締結後に求人票を作成したら、すぐに募集を始められます。スピーディーな採用活動を望む方はぜひ利用しましょう。
④ 非公開で求人を出せる
非公開で求人募集できるのも、人材紹介サービスのメリットです。幹部ポジションの募集や新規プロジェクトのメンバーの募集など、他社に採用活動をしていると知られたくない場合に活用できます。
応募が殺到して書類選考で厳しく選定したり、面接日程が混み合ったりする心配もありません。効率よく自社の採用要件を満たした人材を確保できます。
⑤ 企業の魅力を第三者から伝えられる
求職者に企業の魅力を、第三者から伝えてもらえる点もメリットです。企業から直接求職者に自社の良いところを説明しても、説得力に欠けると感じられることもあるでしょう。
人材紹介サービスの担当者から企業の魅力を伝えられる方が、求職者の心をつかみやすいです。信用できる企業と判断してもらえれば、応募につながります。自社の良いところを、採用のプロである担当者から上手く伝えてもらいましょう。
人材紹介サービスのデメリット
人材紹介サービスにはメリットだけではなく、以下2つのデメリットもあります。
- 採用単価が高額
- 自社の採用ノウハウが蓄積されない
人材紹介サービスは、採用単価が高額になりやすい傾向にあります。採用が決まった場合の成功報酬は、求職者の理論年収 相場です。
求人広告や・求人広告やダイレクトリクルーティングであれば、一度に複数人を採用しコストを抑えられます。しかし、人材紹介サービスは1名採用するたびに料金を取られるシステムです。
自社の担当者が採用活動に割く時間を削減できる点との、バランスを考慮してください。何名採用するのか、計画を立ててからサービスを利用しましょう。
もう1つのデメリットは、自社に採用のノウハウが蓄積されない点です。人材紹介サービスを使わずに、企業単独で採用活動をしようとした際に困る可能性があります。採用フローが固まっておらず、必要なステップがわからなくなったり、トラブル対応に弱くなったりするなどの影響があります。
人材紹介サービスを利用すると、以下のコスト削減メリットが得られます。
- 企業のアピールポイントの説明
- 面接の日程調節
- 採用決定後の求職者のフォロー
しかし、コストの面や今後の採用活動のノウハウの蓄積で問題を抱える可能性も高いです。人材紹介サービスを利用する際は、デメリットを考慮しつつ使いましょう。
大手エージェントの良さと中小エージェントの良さ
大手エージェントと中小エージェントそれぞれの特徴について解説します。
特徴に合わせて、どちらが向いているのか判断しましょう。
大手エージェントの良さ
大手エージェントは登録しているユーザーが多い傾向にあります。そのため、より多くの方に自社の求人を届けられるのが一番の強みです。
多くの業界のリクルーティングに関わっているため、業界情報についても精通しています。どのように求人を出せば応募が集まるかのノウハウを持っているため、初めて人材紹介サービスを利用するなら大手エージェントに頼みましょう。
中小エージェントの良さ
中小エージェントの強みは、欲しい人物像に近い人を採用しやすいところです。業界や職種に特化しているサービスを利用すれば、専門的な人材を採用しやすいです。
また、企業と求職者の双方と密にコミュニケーションを取る特徴があります。エージェントを通じて、互いに希望を擦り合わせられるのもメリットです。入社後のミスマッチが起きにくいのも、中小エージェントのメリットでしょう。
人材紹介サービスを使いこなすコツ
人材紹介サービスを活用する際のポイントを2つ紹介します。
- エージェントに自社のファンになってもらう
- 選考内容について指摘をもらう
両方の解説を確認して、人材紹介サービスを使いこなしましょう。
① エージェントに自社のファンになってもらう
人材紹介サービスは常に数多くの求人票を取り扱っています。自社を優先的に紹介してもらえるよう、取りはからってもらうのが大事です。エージェントからの連絡に対して早いレスポンスを心がける、採用の進捗をこまめに連絡するなどの対策を取りましょう。エージェントに好印象を持ってもらいやすくなります。
連絡が遅く報告がない企業は実態がよく分からず、担当者から求職者へのアピールも薄くなるため注意が必要です。
② 選考内容について指摘をもらう
人材紹介サービスの担当者から、選考内容についてアドバイスをもらうのも活用方法のひとつといえます。
求人情報の内容が薄かったり、選考プロセスが確立されなかったりするのはよくありません。 人材紹介サービスを活用しても、うまく採用が進まない可能性があります。
人材紹介サービスの担当者は求職者の本音を知っています。なかなか採用が決まらない場合は、早めに選考内容や求人票などの内容で助言を受けましょう。指摘してもらった箇所を直せば、採用活動がスムーズになるかもしれません。
まとめ
人材紹介サービスは自社の状況に合わせて、活用するのが重要です。しかし、まだ人材紹介サービスに限らず、いろいろな採用方法を検討している方もいるでしょう。
幅広い方法を検討していて迷っているなら、まず「採用の窓口」に相談しましょう。人材紹介サービスや採用媒体など、採用戦略のプロの提案を受けられます。企業のアピールポイントも一緒に考えてくれるため、ぜひご活用ください。
