採用活動において必要不可欠な求人媒体。選ぶポイントとは?
企業に求められる人材が高度化する現在、各企業での採用活動は活発に行われています。他企業との人材獲得競争が激しくなり、求人募集の難易度は年々上がっているのも事実。こうした状況のなか、各企業が積極的に利用しているのが求人媒体です。とはいえ、さまざまな求人媒体があり、それぞれの特徴が異なるため、自社のニーズに見合った媒体を選ぶだけでも時間がかかるかもしれません。採用活動において求人媒体を選ぶポイントをお伝えしましょう。
求人方法の特徴と種類
まず、求人募集の方法を確認してみましょう。
求人募集にはさまざまな方法があり、費用や求人者層の専門性などによって特徴が異なります。用途に応じた使い方ができるよう、その違いをあらためて確認しておきましょう。
現代の主流とも言える「WEBサイト」
現代の求人方法のなかで、最も主流と言えるのがWEBサイトの活用です。募集にかかる費用は、媒体や企画によって異なりますが、社員であれば4週間掲載20万円程度から、アルバイトやパートであれば1週間掲載で2万円前後が相場です。短期から中期のスピード感ある採用が可能で、掲載後すぐの応募も期待できます。
また、WEBサイトには掲載できる情報量が多いため、求職者が注目しやすい賃金をはじめ、職場の雰囲気が伝わる写真や先輩社員のメッセージなど、幅広い情報を掲載できるという特徴があります。加えて、自主的にインターネットを使って応募する求職者は、転職に意欲的なケースが多いため、アプローチしやすい点もメリットといえます。さらに求人媒体によっては、登録された年齢や性別などの情報から、企業側から求職者に直接スカウトメールを送ることも可能で、より良い人材がいればすばやく打診できるでしょう。
求人媒体となるWEBサイトは数多くありますが、主要なものとしては、マイナビ転職、エン転職、doda、イーキャリア、type、女の転職@type、Re就活、日経キャリアNET、JOB、バイトルNEXTなどがあります。より細やかな情報の掲載で、求める人材を複数採用したい場合や、特定の年齢層やキャリア保持者を採用したい場合におすすめの媒体です。
時代を問わず定番の「紙媒体」
定番とも言える紙媒体での求人も、採用ニーズによっては効果が発揮されます。WEBサイトと併用されることも多く、全国版のほか、特定の区域に絞った地域密着型のエリア版が発行されていることからエリアを絞った求人が可能です。費用は数万円程度から数百万円と幅広く、WEBサイトと比べると掲載できる情報量は限られます。また、発行期間が短くなるケースが多いため、短期採用向けの媒体です。
無料で求人できる「ハローワーク」
無料で求人情報を掲載できるハローワークは、独自の情報端末を利用し、インターネットサービスへの公開も可能です。条件によりますが、採用後に助成金を受け取れるといった制度があります。利用者の年齢層は幅広く、なかでも40代以上が多い傾向にあります。さまざまなタイプの求職者が利用しており、必ずしも専門性が高い人材ばかりとは限りません。即戦力となる人材が欲しい場合には、ほかの方法との併用も検討するとよいでしょう。採用への予算が少ない企業に、最適な求人媒体です。
双方向でのやりとりが可能な新しい求人方法「SNS」
FacebookやInstagram、TwitterなどSNSを利用した求人方法も広がっています。企業と求職者双方向で、ダイレクトにやりとりできるため、ミスマッチが起こりにくいといった特徴があります。ただし、求人期間にかかわらず、SNSを運用しながら、常に情報を発信する必要があるので手間がかかります。一方で、無料ツールを使うことから採用にかかるコストを大幅に削減できるのがメリットと言えるでしょう。対象となるのは、SNS利用率の高い10代から30代前後の若年層で、SNSの運用を始めてから効果が出るまでに、少なくとも半年ほどかかるとされています。長期的な視点で採用計画を考える企業におすすめです。
一時的な人材不足に対応「人材派遣」
人材派遣は、ほかの求人方法と違い正社員などを雇用するものではなく、人材派遣会社と契約を結び一時的に人材を確保する方法になります。業界や職種によって時給が異なり、利用者は20~50代女性が中心です。なかには、エンジニアやプログラマーといった専門技術やスキルを持つ人材もいます。必要なときに、必要なスキルを持った人材を確保できるため、繁忙期だけ、急な欠員補充、または一定期間のみといった活用が可能です。早ければ、派遣会社に依頼後2~3営業日で人材を確保できることもあります。一時的な人材確保を考える企業におすすめです。
ミスマッチが起こりにくい「リファラル採用」
従業員から求職中の知人を紹介してもらうリファラル採用は、職場環境を伝えやすい環境にあることからミスマッチを減らしやすい方法です。採用費用がほとんどかからず、入社後の定着率も良い傾向にあります。自社の従業員と近い年齢層の採用が可能で、採用スピードは中期から長期です。1人紹介するごとに報奨金を支給するといった社内キャンペーンを実施する企業もあります。採用にかける費用が少ない企業や、人間性を重視した採用をしたい企業に最適な方法です。
求人媒体の主流はWEBサイト。媒体とその特徴
さまざまな種類の求人方法があるなかで、お伝えしたとおり主流となるのがWEBサイトです。
WEBサイトの求人媒体にはそれぞれに特徴があり、届く範囲や利用者層が異なります。ニーズに合った求人媒体を選ぶには、下記2つのポイントを押さえるべきでしょう。
扱っている人材の層
求めるターゲットとマッチした利用者層のいる求人媒体を選ぶことで、期待する人材層からの応募につながります。そのためにも、まずは、求める人材や採用計画を明確にすることが大切です。職種や業種、年齢層や居住地といった細かい条件を決めたうえで、求人媒体を選びましょう。
コストの比較
求人媒体によって、必要な費用が異なります。また、プランによっても情報の拡散力などが異なるため、たくさんの情報を得たうえで比較しておくとよいでしょう。採用計画が定まらなかったり、どんな求人媒体を選べばよいのか迷ったりする場合には、求人広告代理店を使うことも検討してみましょう。求人広告代理店なら、プロの視点で求人媒体の選定から求人原稿製作など、求人媒体を利用する際に発生するさまざまな作業に対応してくれます。
求人媒体の選び方が採用活動を成功させるひとつのポイント
多くの求人媒体がありますが、ターゲットに届きにくい媒体を選んでしまうと、思うような成果を挙げることができません。採用ターゲットの明確化とともに、より効果的と言える求人媒体を選ぶことが採用成功につながります。求人媒体選びに悩んだら、求人広告代理店を利用することもおすすめです。「採用の窓口」では、全国に対応し、媒体ごとの特徴を把握したうえで、効果的な求人媒体を提案します。採用担当者の負担を軽減しながら、よりターゲットに響く求人広告作りの方法としてご活用ください。