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採用試験の筆記試験にはどのような種類がある?特徴と共に解説

採用試験は面接以外に筆記試験を行う企業が多いです。筆記試験には複数の種類があり、どれを採用するかは企業に任されています。

本記事では筆記試験の種類や採用試験に筆記試験が行われる意味などを紹介します。どの筆記試験を利用するか迷っている企業も参考にしてください。

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採用試験で筆記試験を行う意味とは?

採用試験で筆記試験を行う理由は企業によって異なりますが、主に以下のような理由が挙げられます。

  • 求職者の性格と学力を知るため
  • 求職者をある程度絞るため
  • 求職者をどの部署に配置するか目安をつけるため

ジョブ型雇用など仕事内容や求めるスキルを明確にした求人以外は、ほとんどの会社が広く門戸を開いています。しかし、人気企業などは1つの求人に多くの求職者が応募者が殺到する可能性も高いです。全員を面接することは難しいため、筆記試験である程度候補者の数を絞る必要があるでしょう。

新卒向けの採用は、多くの企業がまず筆記試験を実施しています。中途採用の場合にも、必要に応じて筆記試験を採用する会社は多いです。

 

採用試験で行う筆記試験の種類

ここでは、採用試験で行う筆記試験の種類について説明します。それぞれの特徴についても解説するので、どの筆記試験を導入するかどうか迷っている方にも役立つ内容です。

SPI

SPIは「Synthetic Personality Inventory」の略で、リクルートマネジメントソリューションズ社が開発しました。別名「適性検査」とも言われており、2020年の調査では約88%以上の企業で採用されていると報告された最もポピュラーな試験です。

SPIを行えば、求職者の知的能力はもちろんのこと性格や特性もある程度判明します。

言語検査・非言語検査・英語能力検査といった能力検査と性格検査の2種類があり、中学~高校程度の学力があれば問題なく回答可能です。

ペーパーテストのほか、Webテストやテストセンターでの受験と複数の受験方法を選べるのもメリットといえるでしょう。

玉手箱

玉手箱とは、SPIと並んで多くの企業が取り入れている適性検査です。日本エス・エイチ・エル(SHL社)が提供しており、SPIより問題数が多く回答時間も短いので難易度が高いといわれています。

言語・計数・英語の3つで問題は構成されており、自宅で受験する方法とテストセンターで受験する方法があります。知名度の高い企業に入社するには、8割以上の正答率が必要ともいわれており、多くの方が対策をして臨んでいます。

GAB・CAB

CABとは、「Computer Aptitude Battery」の略で、「コンピューター職適性診断テスト」と呼ばれています。

日本エス・エイチ・エル社から提供されており、SEやIT関連の仕事をしている企業では多く採用されている形式です。情報関連の仕事をしたい方にとっては、避けては通れない難関として知られています。

一方、GABは「Graduate Aptitude Battery」の略であり、総合適性診断テストという意味です。GBAは総合商社・専門商社、証券会社などの入社試験に良く用いられます。

どちらもしっかりと対策しておかないと高得点が取りにくい試験のため、もし採用するならば候補者に事前通知をしておきましょう。

 

中途採用の筆記試験はどうするべき?

新卒を対象とした筆記試験の場合、仕事のスキルを計る必要はありません。学力や企業への適正だけが測れれば良いため、企業が提供している適性検査をそのまま使えます。

しかし、中途採用向けの筆記試験は、もっと別のスキルを確認したい場合もあるでしょう。ここでは、中途採用向けに筆記試験を実施するポイントを紹介します。

性格・適性検査・学力の検査は新卒と同じ

中途採用者であっても性格検査や適性検査、学力検査をやりたい場合もあるでしょう。新卒と同じように、検査は実施してかまいません。

ただし、じっくりと対策をしないと高得点が取れないような適性検査を行う場合は通知が必須です。事前に適性検査を実施する旨を告知しておけば、求職者も対応しやすいでしょう。

特に、年齢が高い求職者の場合はSPI検査や玉手箱になじみのない方もいます。高いスキルをもっていても適性検査で低い値が出る可能性を減らすためにも、事前通知は効果的です。

専門知識を問う問題を入れる

専門知識が必要な求職の場合、専門知識を問う問題を入れましょう。

例えば、IT関係の職種の場合はCABが適しています。「一般的な常識はあり学力も高いが、ほしい専門知識を保有していない」といった雇用のミスマッチを防ぎたいなら、筆記試験を積極的に活用しましょう。

また、求職者も専門知識を客観的に示す機会を得られるのは大きなメリットです。

必要ならば企業独自の試験も入れる

既存の適性検査では求職者の能力が測りきれない場合は、企業独自の試験も視野に入れましょう。筆記テストでは測れない場合は、口頭試験でもかまいません。中途採用者は新卒よりも経験を積み、即戦力となるスキルを持っているのがメリットです。良い人材を取り逃さないように、工夫が必要です。

 

必要に応じ筆記試験を採用に取り入れよう!

新卒と中途採用では、それぞれ筆記能力を科す目的が異なります。筆記試験を採用試験として行う場合は、まずそこを理解しましょう。

企業が提供している適性試験は、対策をしておかないと高得点が取れないものもあります。当日いきなり中途採用者に実施を告知した場合、なかなか高い点数が取れにくい場合もあるでしょう。適性試験を導入するならば、事前通知をするかも併せて確認してください。

採用に筆記試験を取り入れるかどうか迷ったときには、採用の窓口へご相談ください。自社の採用形態をしっかり見直し、テストが必要かをコンサルタントが判断してくれます。

ぴったりの採用試験形態の提案や、採用に関する予算・悩みの相談も可能です。以下のリンクからぜひお気軽に、採用の窓口公式サイトをご覧ください。

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