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人的資本経営とは?人材確保に有効な理由も解説

労働人口の減少によって人材確保が難しくなっている企業も珍しくありません。せっかく人材を確保したのに離職率が高く悩んでいる企業もあるでしょう。

この記事では、優秀な人材を確保し適材適所に配置する、人的資本経営の実践法を解説します。

本記事では、人的資本経営と人材確保、活用への活かし方を解説します。

 

人的資本経営の概要|人材確保に役立つ

人的資本経営とは、人材を企業の「資本」と考えて価値を最大限に引き出すために投資をする手法です。企業の価値を高める経営手段の一種で、近年注目を浴びています。

従来の経営スタイルでは、人材を「コスト」「資源」とみなす考え方でした。コスト削減の一環として人員整理などを行い、できるだけ少ない人数で効率よく仕事をすることが求められていたのです。

しかし近年では、人的資本経営のような「人材は資本」と考え、価値を引き出しさまざまな投資をするべきという考えが広まりました。人材のモチベーションが高まり、企業全体の価値が上がる好循環が期待できるからです。

人材を企業の将来性を測る指標として、利用する投資家も増えています。優秀な人材がいる企業は、投資価値が高いと判断されやすくなるでしょう。

 

人的資本経営を取り入れる!人材確保におけるメリット

ここでは、以下の観点から人的資本経営を取り入れるメリットを紹介します。

  • 雇用した従業員の能力を可視化し適材適所に配置できる
  • 人材コスト管理がうまく行き生産性の向上が期待できる
  • 人を大切にする企業として新規人材にPRができる

人的資本経営の導入を検討している企業の担当者は、ぜひ参考にしてください。

雇用した従業員の能力を可視化し適材適所に配置できる

人的資本経営を行う場合、雇用した従業員の能力を可視化する必要があります。能力の可視化で会社のどの部署に人材を配置するべきかわかり、能力と仕事のミスマッチが防げるからです。

従来の経営方法では、わざと畑違いの分野に人材を異動させて経験を積ませるケースもありました。しかし、人材資本経営ではそれが意味のない行動とされています。今までの仕事と全く違う分野に人材を異動させると、モチベーションが低下し退職する場合もあるからです。

従業員の能力に応じた異動を行い、従業員が成果を出しやすいよう工夫しましょう。

人材コスト管理がうまく行き生産性の向上が期待できる

人的資本経営において、人材は投資資本です。人材に投資を行い、モチベーションを上げ生産性の向上を行いましょう。

従来の経営方法の中には能力の高い人材を雇い、更なる結果を求めるものもありました。しかし、優れた人材であっても仕事で結果を出すには教育をしなければなりません。

多少お金と時間がかかっても、投資を行い会社の発展に有益な人材に育て上げましょう。生産性が向上し、結果的によい働きで会社にしっかり貢献する人的資産を得られます。

人を大切にする企業として新規人材にPRができる

労働人口の減少により、人材不足に悩む企業は珍しくありません。将来的に新卒はもちろんのこと、転職者も企業の間で取り合うようになる可能性もあるでしょう。

売り手市場の中で、優秀な人材に選んでもらうためには、「人を大切にする企業」という実績を作るのが効果的です。人的資本経営は雇用している従業員にも、企業側にもメリットも大きいといえるでしょう。

人的資本経営・人材確保の関係とメリット

人的資本経営を行っていると、優秀な人材が集まってくるだけでなく人材が定着しやすいというメリットもあります。

企業にとって採用活動は費用だけでなく手間もかかるものです。求人広告を出すのはもちろんのこと、面接や採用試験を行うにも費用がかかります。できるだけ費用や手間を抑えたい企業も多いでしょう。

人材が長い間定着してくれれば、採用費用がその間かかりません。結果的に経費節約に繋がるため、企業も人材も得をします。

 

人的資本経営を人材確保に活用しよう|必要なフレームを解説

ここでは、人的資本経営を進めるために必要な視点と共通要素を紹介します。

これから人的資本経営を導入したい方は、3つの視点(3P)と5つの要素(5F)を理解しておくと役立つためぜひご覧ください。

3Pモデル

3pとは、人的資本経営を導入するうえで必要な3つの「Perspectives(展望)」の略で、以下のような内容です。

  • 経営戦略と人材戦略の連動
  • As is-To beギャップの定量把握
  • 企業文化への定着

まずは企業がどのような経営をしていくのか、そのためにどのような人材が必要なのかをはっきりさせましょう。続いて、Asis(現在)とTobe(希望)のギャップを把握してください。そうすれば、解決すべき問題がはっきりとわかってきます。

最後に、定めた経営戦略を企業文化へ定着させる働きかけをすれば、3P戦略は実行に移せます。

5Fモデル

5Fモデルとは人材戦略に必要な以下5つの要素のことです。

  • 動的な人材ポートフォリオ
  • 知・経験のダイバーシティ&インクルージョン
  • リスキル・学び直し
  • 従業員エンゲージメント
  • 時間や場所にとらわれない働き方

なお、この5つを一気に実施する必要はない点には注意しましょう。

今まで大量の人材を一気に採用し、機械的に部署をローテーションさせながら適材適所を探っていた企業もいるかもしれません。人材育成の方法を取っているなら、まずはその問題点を洗い出すことから始めるべきです。

上手くいっている部分はさらによくする方法を、不足がある箇所は5Fモデルを参考に改善していきましょう。

 

戦略採用に迷ったら「採用の窓口」へ相談を!

人的資本経営は、一朝一夕に導入してスムーズに運営できるわけではありません。現在働いている従業員や経営陣の理解を得る段階で、つまづく場合もあるでしょう。

専門的な知識や戦略が必要な場合、人的資本経営の導入は外部の手を借りたほうがスムーズに進みます。「採用の窓口」では、人的資本経営導入のお手伝いも可能です。

導入を検討している企業の方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

人的資本経営をうまく人材確保に活かそう!

人的資本経営はこれからの企業経営の主流になると考えられています。しかし、企業によっては今までの経営方針を大幅転換が必要な場合もあるでしょう。

軌道に乗るまで長い時間がかかる場合もありますが、人的資本経営にはメリットも大きいです。「採用の窓口」では人的資本経営導入に関するご相談も承っています。人的資本経営導入を検討している方は、当社に一度ご相談ください。

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